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日別アーカイブ: 2021年9月29日

鏝絵(こてえ)後編

こんにちはhana01.gif

週末は台風が直撃ame02.gifだということで、気持ちがざわついております。。

 

さて前回の続きの鏝絵について歴史を今日は学んでいきましょうenpitu02.gif

紀元前2世紀、空間を壁などで仕切るようになると、壁を塗ることが「免許制」となり始まりました。

このころから免許制だとは驚きです!kao-a17.gif

更に戦国時代の築城ブームで草庵茶室などをこて絵で飾ったりました。武家社会となり、武士が築城するようになると免許制が改正され家の中にも壁を作るようになり、漆喰は江戸時代に出火対策として幕府が奨励しました。

塗り籠め造りの建物が庶民に評価され、土の中に藁を入れるのは、燕の巣を見て強度を保つため藁を入れるようになったとも言われていますが定かではないようです。

なるほど。ツバメの巣は確かに強度がありますねstar.gif

煉瓦のところの飾りとして水にちなむもの(浪など)を鏝細工で付けると、火事を避ける呪いになるという言い伝えが昭和初期の左官職人にまであったそうです。

江戸時代中期から徐々に盛んになり、静岡県松崎町出身の名工、入江長八がこて絵として芸術の域にまで昇華させましたが、戦後、在来工法の衰退と共に腕利きの左官職人が減少。一時は幻の技巧となったが、近年、建築の分野で再評価が進んでいます。

長八の故郷の松崎町では1984年伊豆の長八美術館が開館し、松崎町では毎年「全国漆喰鏝絵コンクール」が開催されています。

近年また再評価され職人の技がみとめられるのは嬉しいですねhana06.gif

 

鏝絵(こてえ)

こんにちはfutaba.gif

幾分過ごしやすい気候になりましたねheart05.gif

ただ雨が多くてdown.gif困ってしまいますね。

 

さて今日は鏝絵についてお話ししたいと思いますicon_rolleyes.gif

鏝絵とは漆喰を用いて作られるレリーフのことで左官がこてを用いて仕上げることから名前が付いたそうです!

題材は福を招く物語、花鳥風月が中心であり、着色された漆喰を用いて表現されますkira01.gif富の象徴として外壁の装飾に盛んに用いられたようですhouse.gif

顔料として土や岩、焼いた貝殻を粉末にし 黒はまつやロウなどのスス、また墨を砕いたものであったりといろいろ工夫し、当時顔料の色数は次の6色のみだったそうですkira02.gif

  • 赤→紅 = 弁柄 or 紅殻・ベンガラ(オランダ語:Bengala)酸化鉄系顔料
  • 朱色→朱丹(に、たん)、朱砂(しゅさ)や辰砂(しんさ)等の天然で得られる硫化水銀の赤色顔料。
  • 青色→キンベル、外国製の酸化コバルト、キングオブブルー
  • 浅黄色→キンベルに漆喰を増量して混ぜる 緑がかった薄いあい色
  • 黄色→黄土
  • 黒、ねずみ色→木墨、松煙 スス

 

次回は歴史や実際の写真をみてみましょうicon_biggrin.gif